一匹狼と無邪気なワンコ
 

 俺は学校へ向かっている時も、学校に着いてからも暫く狼の事を考えていた。


 あ、変な意味じゃないからね?


 どうやってもっと心を開かせよう、とか。


 そもそも心開いてくれているかも怪しいな、とか。


 俺なんかに狼の相手が務まるのか、とか。


「ん~、最近イイ感じだったから壁にぶち当たってるかも」


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