先輩と俺の関係




昼休み、菜美達をしばき疲れたから保健室に向かった。中から、良く聞き慣れた声が2つ

ドアを開けると、中には香と鈴。それからー…


――沙羅がいた。



会いたかった沙羅が目の前にいる。どうしよう、無性に触りたい。

そこをグッと堪え、奥のベッドへと向かった。

「どいて」

「兄貴」

鈴が俺を睨みつけてくるが、無視。

「蓮くん…!」

香の怒鳴り声が聞こえた。

「なんだよ」

「沙羅と別れて!」

「は?」

“別れて”?別れる訳ねーだろ。俺が沙羅から離れる訳がねー。

「いいから、どけ」

「沙羅は俺の事好き?」

完全に俺の言葉を無視し、鈴は沙羅に問う。沙羅が鈴に好きなんか言う訳ー…

「好きだよ」

沙羅は、ニコッと笑い鈴にそう答えた。


その瞬間、俺の中で何かが音を立て崩れた。





< 47 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop