先輩と俺の関係



……ん?
それより、琉生くんは私の事先輩って言ったよね?しかも、また明日?んん?

「ねぇ、鈴?」

誤魔化されたからちょっと拗ねてる鈴に聞く事にする。琉生くんは鈴の事知ってるみたいだったし


「琉生くんって知ってる?」

その瞬間、鈴の動きが止まった。

「鈴?」

「…なんで、知って……!!?」

言葉の途中で何かがわかったのか、青ざめた顔をした。

「琉生に会ったのか!?」

「ま、まぁ……」

ちっ、と舌打ちをした鈴は、携帯を取り玄関に向かった。

そして

「戸締まりちゃんとして。俺ちょっと出掛けてくる」

それだけ言って、鈴は家を出て行った。その場に残された私は唖然としていて、口が開いたまま。





< 57 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop