幸せという病気
遥・・・辛いのに、よく思い出したね。
辛い思いをさせて・・・ホントにごめんね?
ん~ん。私・・・今、幸せだよ?
・・・幸せのまま・・・お母さんのところへ行くっ。
・・・遥がいい子に育ってくれて、お母さん嬉しい。
・・・あのね?遥・・・
ん?
いつかお母さんにくれた貝のネックレス・・・魔法の力はまだ残ってるのかなぁ・・・?
へへっ・・・小さい頃の話だから・・・魔法なんて・・・
でもお母さんは信じてる。
え?
あの貝にはね?ちゃんと魔法があると思うんだぁ。
・・・ありがとぉ・・・そうだといいな・・・
午後二時三十八分。
危篤状態。
その時、遥はベッドの上で生死を彷徨っていた。
病室には、武と竜司の叫び声が響く。
「遥ぁ!!!」
「おいっ!!しっかりしろぉ遥ぁ!!!!」
午後二時四十三分。
心肺停止。
「遥ぁ!!死ぬな!!戻って来い!!!」
「遥ちゃん!!!死んじゃダメ!!!!」
すみれが泣きながら遥を呼ぶ。
同時刻、心臓に電気ショックが与えられる。
心臓は・・・
復活しない――。