幸せという病気











お母さん・・・ありがとぉ。
































最高のプレゼントだよ・・・










































神様に頼んでくれたんでしょ?








































あと一週間、待ってあげて下さいって。



































お母さんの所に行くまで・・・







































あと一週間、世界中の誰よりも・・・









































この命を、幸せに生きてみます。

















四月十四日。








すみれはその日、武に妊娠十週目を告げた。

それを聞くと武は、新しい命を心から喜びながら、その一方で死への恐怖をよりいっそう募らせる。

その弱さにつけこむかのように・・・。

病が、武の体を全て奪い去ろうとしていた。









そして、ここから怒涛の一週間が始まる。
< 249 / 439 >

この作品をシェア

pagetop