幸せという病気
一晩明け、午前中で学校が終わった香樹は、その足で遥の病室へと向かう。
「お姉~ちゃんっ!」
病室のドアを開け、元気良く香樹が遥を呼ぶと、遥は嬉しそうに話し掛けた。
「香樹ぃ~今日はもう学校終わったのぉ?」
「うんっ、早帰りだもん」
「そっかそっか」
「ねぇっ!竜司兄ちゃんはぁ?」
香樹が竜司の居場所を尋ねると、遥はどうして?と聞き返す。
「遊びたいもんっ」
「そぅ。多分、屋上にいると思うよ?」
それを聞くと、香樹は屋上へと駆け上がって行った。
そしてタバコを吸っている竜司を見つけると、大きな声で名前を呼び、走って近寄っていく。
「おぉ香樹ぃ~。危ないぞ?走ると」
「大丈夫だよっ!ねぇ竜司兄ちゃんっ遊ぼぉ」
「何して遊ぶの?」
「何でもいいよぉ?」
「じゃあご飯食べたばっかだし、お話するか」
「え~」
「後で、キャッチボールでもなんでもするから」
「ホントぉ?」
「ホントホント。だってほらっお腹がいっぱいで動けねぇもん」
そう言って竜司は、少し疑った目の香樹に、自分のお腹を触らせた。
すると香樹は、無邪気な顔でそのお腹を触り笑いながらポンポンと叩きだす。
「ホントだぁ。パンパンっ」
「でしょ?・・・あっでもちょっとあんまり叩くと・・・」
「パンパンお兄ちゃ~ん」
「なんだそれ。おまえ嫌だろそんなお兄ちゃん・・・ちょっと・・・吐くから・・・」