龍の女神となるべき姫【上】
『智。最後の2つ……』
「あぁ、古典と現文ですか?」
『そう。
それだけ40点満点と20点満点だったりしたの?』
いきなり点数ががた落ちしたけど、それなら納得がいく。
「いえ、まさか。全部100点満点です」
『……はぁ』
そうだよそうだよそうだった。
秋都はこんな奴だった。
くそっ、もっと疑えばよかった。
『秋都!!』
「何や?」
私は、まだ留衣とじゃれ合っていた秋都に声を掛けた。