龍の女神となるべき姫【上】
『どうしてそんなこと……?』
「先ほど、あなたが空虎や炎虎としゃべっているところを見かけたんですよ」
なるほど。
……って、私のばか!!
納得しちゃったら、もう認めてるようなものじゃん!!
その証拠に、栗色の髪の男が満足そうに私を見てる。
はぁ、どうしよう。
もう言い逃れはできないし、ここは素直に妹って……。
いやいや、そんなのライオンに“私を食べてください”って言ってるようなもんじゃん。
やっぱここは従姉妹にしよ。