龍の女神となるべき姫【上】
よし!!
よくぞ噛まずにすらすら言った、私よ!!
私、アナウンサーにでもなれるんじゃないかな。
……なんて考えていると、私のテンションを一気に下げる声が聞こえた。
「もう1度言ってくれませんか?」
『は?』
笑顔で何を言うのだ、この男は。
「ちょっと関係が複雑過ぎて、よくわからなかったんです。
頭の中で整理しますから、もう1度始めから言ってくれませんか?」
む、無理に決まってるでしょー!!
1回適当に口走っただけで、覚えているはずがない。