あなたとわたし〜魔法と呪い〜2
「お前。俺に今更なんて呼ばせたい訳?
まさか亘みたいに『恵ちゃん』とか…死んでもやだからな。』
そんなの私だって心底やだよ。
「今日はいったいどういったご用件で?」
イヤミたっぷりで言ってはみたものの…
絶対に勇作くんに伝わる訳ない。
「分かってて言ってんだろ。
いつになったら紹介してくれる訳?
『ラビ』行ってもいっつもいねえし…
こんなに俺がお願いしてんのに……
やる気あんのか!!
てめぇ!!」
「死んでも紹介なんてしないよ。
絶対本気じゃないくせに…
だいたい、この間だって女の子と一緒だったのに…
『紹介しろ』だの『携番教えろ』だの……有り得ないんだけど。
揚げ句、隣の子がキレたら逆ギレして『もう帰れ』とか何様なの?」