あたし、脱ぎます!《完》


レストランと出た後、

事情を知った真鍋さんは

「彼氏のところまで送るよ」と言い、

大学の入口まで送り届けてくれた。



車から降りたあたしに、

「じゃ、
彼氏さんには、ちゃんと話してね。

どうだったか、
今日のうちに連絡すること。

約束!」と

運転席から声を上げた。



「はい。連絡します。
今日はお疲れさまでした」



あたしの言葉に安心したように
真鍋さんは
車を走らせて行ってしまった。



「でもさぁ。
やっぱり萌香は大事にされてる。

期待されてるんだよ」



「うん。
だから期待に
応えられるように

頑張らなくちゃって思うんだ」



これを当たり前だと思わず、

感謝の気持ちを持たなくちゃダメだよね。


まずは
今、出来ることをやらなくちゃ……。



淳平くんに

理解してもらうこと……だよね。





< 196 / 383 >

この作品をシェア

pagetop