あたし、脱ぎます!《完》



その雑誌は、

真っ白な砂浜を
水着姿のアイドルが

走っているページだった。


バラエティ番組で
見かけるクルミンこと、

森下くるみだ。


TV番組の衣装も

大きな胸を強調した
キャミソールばかり着ている。

そんな森下くるみのビキニの水着姿を淳平くんが見ていたのだ。


あたしは
一瞬呼吸を忘れたが、

赤外線で
連絡先を送ろうとする淳平くんに

ケータイを差し出した。



“桐谷淳平さんの情報を登録しますか?”



ディスプレイに
淳平くんの名前が映し出されるだけで、

大きく鼓動が打ちつける。


その後、
あたしの連絡先も
登録してもらい、

「じゃ、連絡して」という淳平くんの言葉に頭を下げ、

コンビニを後にした。


さっきよりも
大粒の雪が頬に落ちる。

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