一男三女物語
「パパが帰って来たら紹介しようと思ってたの!」

「わかったよ!今日は疲れてるから今度ゆっくり会って話しさせてもらうよ!」

五郎は無愛想にそう言うと浴室へ向かった。

「やっぱり父親って娘に彼氏ができると淋しい気持ちになるのよね?きっと?」

祥子は五郎が自分の父親に初めて会いに来た時のことを思いだしていた。

「まぁいいわ!ゆっくり攻めないとね!」

「真紀姉ちゃんご飯まだなの?お腹空いたよ」

「パパがお風呂から上るまで待って!まこちゃんも食べていく?」

「いや!今夜は止めとくよ!また、改めてお父さんには挨拶に来るよ!」

谷崎はそう言って帰って行った。

その夜、小野家は数か月ぶりに六人揃って食事した。
< 67 / 88 >

この作品をシェア

pagetop