子羊ちゃんのユウウツ

☆ 気づくキモチ


それからまた、りゅーじくんと会うことがないまま、

日は流れて、新学期になった。



「おはよう」や「おやすみ」のメールは来てたけど、

りゅーじくんが無口だからか、

電話はなくて。


ホントにつきあってるのかなぁ?


と誰かに相談したくなった頃だった。



あたしは玄関のドアを開けて、カタまった。



「…りゅーじくん」


「おはよ」


りゅーじくんが制服のズボンのポケットに手を入れて立っていた。



お母さんに友達が迎えに来てくれてるって言われて、

てっきり明日香ちゃんだと思ったのに。



「ど、どうして、家まで?」

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