この身を捧げて償いの愛を


「先生?どうしたんですか?
 はっきり言ってくださいよ‥っ!」





声を荒げ乱れた理亜のお母さんが叫ぶ





「非常に申し上げにくいのですが…


 背中に鉄筋の端が当たったようで
 大量出血をしていました。


 血液は輸血でどうにかなったのですが
 傷口はえぐれていて


 生き残れただけ奇跡なんです」






「えっ?先生!

 娘の…娘の背中の傷はちゃんと消える
 んですよねっ!?

 あの子は女の子なのよ!?」






< 21 / 153 >

この作品をシェア

pagetop