一人ぼっちのお姫様☆
和人は、蓮香に殴られ蹴られ、それだけで地面に平伏していたのだ。
それは、自分のプライドが許さなかった。
だが、本能的に奴には勝てないと分かったのか彼は抵抗しなかった。
「もう…やめてくれぇ…。
ガフゥッ…」
『あ゛ぁ?!
今更命乞いか?
最初の威勢はどうした?
俺様相手に本気を出さないで余裕なのは《化け物》じゃないのか?
その《化け物》がプライドを傷つけられて怒ってるだけじゃないか。
殺したいくらいに…。』
その言葉に和人は全身から血の気が引いた。