向日葵《短編》
~1.幼さ~
あの言葉が俺の中で輝いている。


お前が言った、あの言葉。


ずっとずっと…好きなんだ──…



でもお前は俺の気持ちに気がついていないだろ?



───…雀の囀りが聞こえる中、俺はゆっくりと目を開いた。


一番最初に視界に飛び込んでくるものは、暗闇の中ぽつんと光っているオレンジ色の豆電球だ。



俺はその豆電球を月だと見立てて、手を伸ばして掴もうとする。




『…バカじゃねぇの…』



自分がした行為を鼻で笑う。

これが一日の始まりだ。


少し乱れたベッドから飛び出し、薄暗い部屋を明るくするためにカーテンを開けた。


カーテンを開けると眩しいくらい光を放つ太陽が姿を現した。



…この太陽…あの時の太陽と似ている…



俺は真っ直ぐ、空に浮かぶ太陽を見つめ、昔のことを思い出していた…
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