秘密の花園



「君はイサムと幸せになりな。やはり僕たちは結ばれない運命だったんだ」


切なさを湛えた瞳に全身がプルプルと震えた。


なんて健気なのっ!!


やっぱり彼以外の人なんか考えられない!!


何もかもパーフェクト!!私のストライクゾーンど真ん中!!


「お願い!!ソウイチさん!!私を捨てないで!!哀れな女の一度の過ちだと思って許して頂戴!!もう二度とイサム様には会わないわ!!」


「本当に!?」


疑わしげな彼に力強く頷く。


「本当よ!!」


だってあなたが一番!!


その茶色い髪も素敵な美声も私には勿体ないくらい。


それなのに少しの時間とはいえイサム様に心動かされた私ってば本当にバカ。


バカバカ!!


理香のバカ!!


あんたってば何やってんのよ!!


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