ヒマリュウ-Ⅲ-
――…なんて、薄れ行く意識の中で考えた。
倒れたあたしは、反撃する力なんか残ってなくて…。
緋舞を抱き抱えて、殴られ蹴られ…に耐えるしかなかった。
やっぱり意識を繋いでおくのにも、限界があるらしい。
…弱くなったな、あたし。
意識を放しちゃダメ。
放したら緋舞が危ない。
…そうは思うけど、体が言うことを聞いてくれなくて。
「――…桃……!!」
あたしの名前を呼ぶ声が聞こえたとき。
プツ…ッと、あたしは意識を手放した。