ヒマリュウ-Ⅲ-



ていうか…多分だけど、



『坂野に会いたくないのね』


「…黙れ」


『嫉妬〜?』



まだあのことを根に持ってるみたい。

まぁ抱き着かれたんだし、当たり前っちゃあ当たり前?



「…キレるぞ」


『ゴメンって!!ふたりが怖がるからやめてよ』



ドスの効いたいつもより低い声は、あたしでさえもビクッとなる。

尚更子供なら怖いだろう。



「…悪ぃ」


『分かったならよし。まぁ、まずは遊園地行きますか?』


「わーい!!」


「すいぞくかん……」


『月曜日行きましょう。』


「分かったー」



暫く大学はお預け……あ、明日あるわ。

まぁ月曜と火曜はお出掛けだね。



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