ヒマリュウ-Ⅲ-



「…救いようがないわね。この鈍感さは。」


「そうだな」



妙に納得しちゃってる二人。


みんなも会話の内容が分かっているのか、うんうん頷いていて…。



…うん、わかんない。


ま、いいや。



『とりあえず、呑もっか?』


「…まったく。」



意味が分からないなら、入らなければいいっ。


だから言ったのに、なぜか呆れたような視線を向ける舞と目が合った。



それにニッコリ微笑めば、今度は舞に叩かれる。


…笑っちゃいけないの?

無理でしょ。



…――そんな楽しい時間を過ごしていたこの時、

"銀會"についてはすっかり頭から抜けていたんだ。


…あんなに舞が焦っていたのに。



< 53 / 287 >

この作品をシェア

pagetop