HAPPY⇒DAYS ~甘い恋愛~
「うッ…うぅ~」
茶髪のにーチャンはさっきの蹴りが痛かったのか、倒れたままうなっている。
「………」
あまりの衝撃に言葉もでない。
「…雑魚すぎる…」
そぅ呟く金髪。
こっちが雑魚じゃなくて、貴方が強いだけだと思うのですが…。
「…とりあえず、大丈夫??」
その言葉は、あたしに向けられたものだろうか。
「あんただよ、あんた。
他に誰がいんのさ」
…あたしらしい。
「あ、いえ、はい。
大丈夫で、す…」
「あっそ、なら良かった
じゃあね」
そぅ言って方向をかえる金髪。
「あっ、あの!!」
思い切って声を出す。
「何」
金髪はもぅ一度あたしの方を向く。
「あ、ありがとぅ!!」
「何が」
「え??
…あ、た、助けてくれて…」
「…あぁ。
別にいーよ。
…ねぇ、あんたさ、
名前は??」
「あ、えっと、蒼依!!
月森 蒼依…」
「ふぅ~ん…」
「そ、そっちは…??」
「…佐々木 悠真。[ささき ゆうしん]」
「そぅ…」
「じゃ、俺行くから」
「うん…」
そぅいって金髪…、悠真クンはどこかへ消えた。