記念日


猛ダッシュで総合病院へ行き、窓口で聞いてみる。


「ハァハァ……

鈴木…亜希って人が…運ばれたって聞いたんすけど………ハァハァ。」


それに対して看護婦が丁寧に返す。


「あ、はい。鈴木亜希さんですね。701号室になっております。」


「わかった!ありがとう!」


そういうとまた急いでエレベーターに乗り7階へいった。


降りると一番手前に701号室。


勢いよくドアを開け、周りを見る。


「亜希………!???」



呼ぶと近くのベッドにいた亜希がこちらを向き、きょとんとした顔をする。


「あーよかった!大丈夫みたいだなっ!」


大急ぎで近寄り亜希を抱き締める。


しかしその手は振りほどかれ前に押し倒された。


そして

ブルブル震えていた。



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