PRINCESS story
「でも、琴葉ちゃんから相談を受けてるうちに、その感情は確実に恋愛感情に変わっていった。
…お前のことで悩み、苦しむ彼女を見て、俺が守りたい、俺なら幸せにできる…そう思うようになった」
和也兄さんの言葉に、返す言葉を見つけることができない。
「だから今日、お前に聞くことにした。
琴葉ちゃんを、愛してるのか…
もし、お前がすぐに愛してると答えれば、諦めようと思った。
だけど、お前はすぐに答えなかった。
奏斗、気づいてないのか?
自分がどれだけ琴葉ちゃんを傷付けてきたのかを」