PRINCESS story

2つ目の理由は、マスコミに囲まれた時、少しでも印象を薄くしたいと思ったから。



きっと、今日はスキャンダルについて問いただされる。

それを考えるだけで気持ちが憂鬱だ。




「姫、出来ました」

「ありがとうございます」


私は、鏡に全身を映した。


「今日みたいな格好だと、普通の女子高生みたいですよね。
久しぶりで、少し嬉しいです」


「姫はスタイルが良いですから、どんな洋服でもお似合いになります」

「翔子さん、お世辞はいりませんよ」

「お世辞じゃありませんよ?」



< 224 / 399 >

この作品をシェア

pagetop