PRINCESS story
私のその言葉を聞いて、奏斗が笑った。
「ありがとな」
えっ?
まだ何もあげてないよ?
私のその疑問を感じ取ったかのように、奏斗が続ける。
「その気持ちが嬉しい」
奏斗は満面の笑みを浮かべて、私を後ろから抱きしめた。
「幸せだ、俺」
本当は…やっぱり驚いてほしかった。
でも、まあ、いいや。
今感じている奏斗の体温が心地良くて、奏斗の言葉が嬉しくて、私も思わず笑顔になった。
「奏斗、学校で誰かにもらった?」
「俺?もらうわけないじゃん」
「どうして?」
「だって、俺には琴葉がいる」