訳あり少女と王子様


『あっ、じゃあ俺はこれで失礼します!』


「おぅ。気ぃ付けてな。」

“はぃっ!”って返事をして
帰ってったリョウは
何で、ホストになったか
わかんねぇくらい真面目。

ダサいとかじゃなくって真面目。

『私たちも帰ろ?』

「そうだな。そろそろ迎えもくる。」


身長の差がありすぎるせいか
上目遣いで話す羅は可愛いと思う。


『あれ?兄さんの車じゃないの?』


やっぱり、疑問に思うのか
俺を見上げる羅は
晶がシスコンになるのも頷ける。


『やっぱ、お兄ちゃんの運転する車に乗りたかった☆?』

『別に。』

調子に乗りはじめる晶を
打ちのめす羅は
少し冷めてるけど。





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