最恐彼女と一途な彼氏


学校に着くと何やら教室が騒がしかった


私が入った瞬間シンと静まり返る教室…


近くにいた弥生が私を見つけて走り寄って来る


「結菜…どうして何も言ってくれなかったの?」


「えっ?何の話?」


「あれ…」


そう言って弥生は黒板を指差した


「何、コレ…」


そこに貼ってあったのは1枚の紙


赤い大きな文字で
『酒井結菜!!イケメンから地味男まで男なら誰でもいいのか!?』
と書かれている


その下には学校一のイケメンの先輩とのツーショット写真と太一とのツーショット写真が貼り付けてあった

私はただ呆然とそれを見つめるしかなかった……


気が付いた時には弥生がみんなに向かって声を荒げ怒鳴っているところだった



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