最恐彼女と一途な彼氏


「そんなの…この手が弥生ちゃんっていう証拠はないじゃない。たまたま通り過ぎた人の手かもしれないし…」


「はぁーあんたも往生際の悪い女だね。これ見てもまだそんなことが言えるかしら?」


そう言って弥生は自分の手首を指差す


そこには赤と黒の刺繍糸で出来たミサンガが付けられていた


「それがどうしたっていうのよ」


「あんた馬鹿?その写真見てみな」


そう言われて全員が写真を見る


写真には弥生と全く同じミサンガが付けられた手が私の隣にしっかりと写っていた



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