spiral "again"








「何ですかぁ?話って。」

私が楠木さんを連れて来たのは、中庭の噴水の前

今まで頑張って我慢してきた

だけど、もう限界


「あ、あの…いい加減海に付きまとうのやめてくれるかな?
海も嫌がってるし、わ、私もきゃ…彼女として、我慢が限界なの!」

い、言えた!(噛んだけど)


とりあえず、思ったことは言え!た(噛んだけど)


必死し過ぎて息切れをしてる私を、楠木さんはクス、と笑った。


「木梨先輩、何も分かってないんですね。」



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