文献:彼岸花についてのレポート
あ、掴みかかった。一刻も早く止めに入らなければ。
そして瞬間。リコリスでこそあり得るダッシュで(力をおさえて)音速ギリギリ入らない程度の速度で近づく。
ものすごい量の風を切り走るのは快感と言ってもいい。
だがそんなことも言ってられない。
アルベルトが右手を振り上げた。俺を殴るつもりで居るようだ。
後ろから接近、彼の振り上げた(折れないよう加減して)腕を掴み、言った。勿論、リコリスの口調を真似るのも忘れちゃいない。
「やめるのじゃ!!」
アルベルトが驚いた顔でこちらを向く。
「なんでだよ…どうして…」
と、言った所でリコリスの横槍が入った。
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