本当の愛を知った日
次の日の昼休み。
お弁当を食べたあと紗結は敦史のクラスへと向かった。
昨日と同様、敦史は仲の良い友達と談笑している。
紗結は敦史のそばに行くと声をかける。
「水沢くん!」
敦史はすぐに振り返って笑顔を見せる。
「おー、夏井じゃん。今日朝どうしたんだよ」
紗結は今日の朝、
いつもより1本早い電車に乗り込み、
1人で登校した。
何か用事があったわけじゃない。
孝人や敦史に会ってやっとの思いでした決心を、
鈍らせたくなかったから。