最愛ダーリンの♥Sweet Kiss♥
少し上がったところで
ざわついている
集団がいた。



「どうしたんですか?」



「なんかつれてきた犬が
そこの崖っぷちから少し下がった
木にひっかかったみたいだよ。」


飼い主が半狂乱になっている。


紐につないで
一緒に登山していた犬が
ちょっと飼い主が目を
そらした瞬間
何かを追うように
走っていってしまった。


下をのぞくと
けっこうな急斜面に斜めに
生えている木に犬の紐が引っかかり
止まっている。



ロッククライミングを
楽しんできた
自分たちにはそんなに
危ない斜面ではなかった。



「ちょっと俺
助けてくるわ。
ちょっと持ってて。」


翔登はリュックを
仲間に預けて
その急な斜面を降りて行った。



「気をつけろよ」

やじうまたちが
見守る中
運動神経の抜群な翔登は
簡単に犬のいる木に
到着した。
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