【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「……まだわからないんですか?その考えが甘いと言ってるんですよ」
笹川は一体なにを話してるんだ……?
「……呆れた。あなたってやっぱりサイテーですね」
笹川はギュッとケータイを握りしめた。
「……なんであなたがあたしの母親なんですかね。信じられません」
笹川……。
「もういいですか?……用事があるので失礼します」
笹川は震える手でケータイを切った。
「……っ」
笹川は俺のほうにゆっくりと振り返った。
「大丈夫か?」
「……大丈夫です」