【完結】キミと運命と裏切りと涙。







メイドだって知ってるんだ、あの時のこと。


……でも今さら心配はかけたくない。




あの時のことを知ってるからこそ、余計に心配かけたくない。


……メイドはあたしがどんなに辛い目に遭ってきたかわかってる。




「はぁ……はぁ」


でもそれだけじゃない。




「……っ」


いまのあたしには先輩が居る。




だから先輩にまで心配かけたくない。


……先輩はあたしのことをいつも真剣に考えてくれてるから。




たぶんそう思うのは、先輩が好きだからこそだと思う。


……先輩があたしを好きなように、あたしも先輩が好き。
< 358 / 544 >

この作品をシェア

pagetop