【完結】キミと運命と裏切りと涙。







それでもあたしたちはたった二人だけの"家族"だから。


お父さんを失ったあたしにとって、どれだけ憎い人でも一番そばに居るのはお母さんだから。




だからあたしはお母さんを"家族"として許した。


ほんとはまだお母さんのことを理解できるとは思ってないけど、お母さんはあたしを必要としてくれてる。




……だからいまはなにも考えずに暮らしたい。


お母さんはあの日の夜、あたしに初めて言った。




"麻衣、あなたはわたしの一番の宝物よ"って。


"あなたが結婚する時に言うわ。麻衣は最高の娘よ"って。




あたしは嬉しくて、その時にまた涙を流した。
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