キケンな幼馴染み。
残された私の頭の中にある言葉が繰り返される。

『特別なんだよ、桜木さんは』

毎朝校門の前で出迎えてくれるのも…

いつも笑顔で話しかけてくれるのも…

一緒に帰るのも…

全部当たり前だと思っていた。

その当たり前のことは特別で…

それは悠くんの気持ちで…

気付かなかった。

ううん、気付かないふりをしていた…
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