キケンな幼馴染み。
「…分かった」


その言葉が長い沈黙を破る。


「俺が思い出させてやるよ」

「え…?」

「みゅーと俺が結婚の約束したこと、思い出させてやる」


そう言って、いつものようにニッコリ笑った。

それは昔と何も変わらない、悠くんの笑顔だった。
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