Real☆〜好きになってはイケナイ〜

-あの日〜side*光太郎-

-あの日〜side*光太郎-





この練習試合が終われば
あとは大会のみ。





3年間、
水泳一筋でやってきた。





水泳のために鍛えたし、寝たし、食べたし…。





とにかく、俺のS中学での一番の思い出は?

なんて聞かれることはないだろうけど、






聞かれたら


“ひたすら水泳やってました”

って答えるだろうな。






それしかねーし。





「ぅおい!!これは光太郎のタオルだろ。
いいかげん覚えろよ!!」





怒声が聞こえる。






チッ…またあいつか。






『はぁ?
間違えただけじゃん。

言い過ぎ…もう安藤にはタオルもってこないから!』





「なんにぉ〜!!美羽ちゃん、えれー上から物言ってくれんじゃん。」





『なにそれ…。雑用係だと思ってバカにしてんでしょ!?

上からってなに?
わたしたちは対等よ!!』





こんな掛け合いは日常。






まっ、ちょっと前まではこれを余裕で見てることなんて出来なかったんだが…







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