Heart of Melody

Kukai's Melody




オリエンテーリング、まさか歩夢と組むはめになっちゃったし...


まぁ水無月が居ることは嬉しいけど...。


「はぁ!」


叫びのような溜め息を付きながらベッドにダイブ。



「歩夢…ごめん」


歩夢には、悪いことしたよな…。

水無月にもだけど…。


歩夢は今クラスで孤立しかけてる。

俺とばっか居たからあんまり他の奴とは話さなかったからな…。


そして水無月まで奪っちまった。

それを分かっててやってる俺ってひでぇよな。


でも、それくらい水無月が好き。


好きなんだよ。


いつの間にか俺は寝ていた。


ガチャ。
ドアが開いた。


(師走...寝てる)


「……水無…月…」


寝返りをうちながら呟いていた。


「……師走…そんなに強く、うちを想うから親友を失うんだよ…」

曖昧な意識の中で誰かが呟く。


そして、そいつが俺の頬にキスして、何かを置いて帰って行った。



ふと目が覚めると、机に自然教室で使う、明日提出の大切な資料が置いてあった。

その上にはメモがあった。


【師走へ

バカでしょ!?大切な資料学校に置いていくなんてι
持って来たからちゃんと提出しなよ?(¬w¬*)

水無月】


「……!」




< 63 / 134 >

この作品をシェア

pagetop