拘束お姫様 *番外編開始
あたしを手放さないというのなら、
いっそ鎖であなたの傍に繋いでください。
言葉なんていとも簡単に嘘に変わるのだから
その言葉が嘘に変わらぬように
外れる事のない鎖で あなたの元に縛りつけて。
そして願えるのならば、
哀れな奴隷への同情ではなく、
あたしを一人の女性として 見てください。
あぁ、なんて我が儘な事を、またなんて儚い事を、
あたしは願ってしまっているのだろうか。
奴隷の願いなんて、
何一つ叶わないと知っていながら、それでもあたしは 願ってしまう。