拘束お姫様 *番外編開始



「―――ッ!」


突然の事に驚き、されるがままのシンデレラだったが、すぐに 彼女は彼を突き放す。


「最低、ですね…」


偽りを被り、多くの女の人達を騙してきた彼が、許せない。



「何度でも言うがいい。 別に僕は直す気もないよ」


何を言おうが 彼は傷付かない。
それどころか ちっとも怒りはせず、反対に楽しんでいる。


彼女は、そんな彼を歪んでいると感じた。



「アンタが例え何百回も、「帰りたい」と言おうが、そんな願い、無意味だから」


「・・・・っ、」


どうする事も出来ないのが、さらに嫌な気持ちになる。


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