Complexxx.

好きのきもち




家に着くと、珍しくお母さんが晩ご飯を作っていた。



「あら、2人ともお帰りなさい。」



「お母さん、なんで?」



「ふふふ。今日は何の日かしら?」

やけに上機嫌なお母さん。


私は何の日なのかさっぱり分からなくて2人で首を傾げた。



「まったく…。今日はお母さんとお父さんの結婚記念日でしょ?」



あぁ!そっか。

カレンダーをみると今日は7月1日。2人の結婚記念日だった。


最近忙しくて日にちの感覚が鈍っていたから全然気づかなかった。


だからこんなに上機嫌で、珍しく晩御飯なんか作ってるのか。


「ただいまー。」


ちょうどその時、お父さんが帰ってきた。



リビングに入ってきたお父さんの手には紙袋が提げられていた。


「お帰りなさい。」


「はい、これ。」


そういいながらお父さんは紙袋の中から一輪のひまわりを取り出した。
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