愛恋(アイレン)〜運命の恋〜
話を聞いた唐木さんは、驚きのあまり箸を片方落としてしまった。




「何…?その行動…」



唐木さんは、明らかに嫌そうな表情だ。




「ねっ!?信じられる!?」



マサヨは、少し興奮ぎみに言った。




「マサヨ…落ち着いて」




つかさず、私はマサヨを宥める。




「だって…えりなを傷つけるなんて、許せないよ!!」



マサヨのこの言葉は、怒りが伝わってきた。




マサヨ…
私は、嬉しさのあまり言葉につまった。
言いたいことがあるのに、なかなか言葉を発せられない。




「ありがとう…」




ようやく私が発した言葉は、震えたものだった。




「いいって!」


マサヨは、微笑みながら言った。




と、携帯電話が震え出した。カラー設定をしているから、誰のメールかがわかる。
私の携帯電話の光は、“青"だった。




“ユウスケだ…"
私は、咄嗟にそう思った。




戸惑う私を見たマサヨは、携帯電話を私に差し出す。



「見なくていい!だから、話に華をさかせよ?」




「うんっ!」




私が、ユウスケのメールを無視したから、その後の授業はスムーズに感じた。




その間中、携帯電話は震える。
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