《完》シークレットコードにご用心

小太郎の才能

     ☆☆☆☆☆



放課後。


部室に行くと、そこには
もう昨日と同じメンバーが
勢揃いしてた。


「おー、やっと来たか美羽。

遅いっての」


とがめるように光琉に
言われて、あたしは
目が点になる。


「ちょっと!

何よ美羽って。

勝手に呼び捨てにしないでよ」


「はぁ?

何スカしたこと言ってんだ?

オレら全員名前で呼び
合ってんのに、お前だけ
苗字とかメンドイだろ。

しかも『こばと』なんて
変な苗字」


ムッ。こ、こいつ……!

人が気にしてることを
サラッと――…!
< 140 / 530 >

この作品をシェア

pagetop