≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜

「今どき・・・だからかどうかは分からないんですけど、

私も高3の時入院した事があって・・・・


その時付き合ってたカレが居たんですけど、

入院中にフラれちゃったんです。わたし。


足を怪我してたから、カレを追いかける事も出来なくて・・・」



オレの心臓は バクンッ!と音をたてた。


ハルと社長に聞こえたんじゃないかっていうくらい大きく鳴った。


ハルが・・・まさかあの時の事とダブらせて話してくるなんて、思いもしなかったからだ。



「なっ!そんなもんなんだ、って!イマドキのオトコは!

ろくでもないんだから。ルナも、まぁ、オレみたいなのがいいぞ!

見てみろ、なんのウソもない!そのまんま!」


ハルは社長を見て、ニコニコ笑っている。


社長に買われているオトコと、ろくでもないオトコをミックスされているオレは、

何の言葉も発する事が出来ずにいた。



しかし、あの頃の話しを持ち出すなんて・・・


ハルはやはり、オレの事を・・・


恨んでる?!・・・のだろうか・・・・




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