≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
急変患者か・・・・


オレは7年前の坂本の事故を思い出していた。



大人ぶって・・・、人を平気で傷つけて・・・

本当にガキだった。



オレはバタバタと動き回っている看護士たちの姿をジッと見ながら、

坂本のうめき声を思い出していた。



「主任!!今、浅川さんの娘さんに連絡がつきました!すぐ来られるそうです!」



「そう、じゃぁ行くわよ!」



・・・・浅川・・・・?



もしかして・・・急変は・・・・



ハルのお母さん・・・・・?!




オレは目の前を、小走りに駆け上がって行くナースたちを目で追っていたが、


やはり・・・


居ても立ってもいられなくなった。



もし・・・・もし、おばさんなら・・・


ハルが来るまで、今は1人だ!


誰か居てあげないと・・・・



気がつくとオレは、ナースの後を追って、階段を駆け上がっていた。


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