≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜

「クスクス…ごめんなさいね、まさかそこまで真剣に取るとは思わなかったのよ。」



日村先生でも、こんなしょーもない冗談言うんだ・・・。と、いまや少しあきれ気味に話しを元に戻した。




「・・・・で、どうして先生の連絡先分かったんでしょうね!」



オレは今度こそ冗談ではぐらかされないように、語尾を強調してみた。




「実はね…あの後、絵里香ちゃんに会ったの。」




「えっ!?いつですか?どこで?」




カラ、カラン…


日村先生は、残りが半分以下になったアイスコーヒーの氷りをストローでクルッと回した。



「2週間ほど前・・・彼女の家の近くまで行ったの。」



日村先生の単独プレイにオレは少々不機嫌になった。



「へぇ・・・そうだったんですか。・・・それで・・・家の近くで?・・・」



「近くまで行った時に、たまたま彼女が学校から帰って来た時だったの。彼女は私にすぐ気が付いたわ。駆け寄ってきて、こう言ったの。」



「・・・・はぁ・・・・」




「丁度よかった!相談したいことがあった・・・ってね。」




< 37 / 348 >

この作品をシェア

pagetop