あたしだけの年下様






「……別にいいもん。勇太先輩よりいい人見つける…」


あたしはそう自分に言い聞かせて、泣きそうになるのを必死で堪えた。





~♪♪♪


その時、机に置いてあるピンクの携帯が鳴った。




「あ、あたしだ」


安奈ちゃんが、綺麗にネイルした手でデコレーションしてあるピンクの携帯を取った。




「……あ、うん。わかった」



パタンと携帯を閉めて、ニヤニヤしながらこっちを向いた安奈ちゃん。



「亜美菜!喜べ!」


「…え?」



「合コン!放課後行くよ!」










それがあたしの恋の始まりだった。







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