Air ~君と一緒に~

~回想~ 会話

あのころの僕といえば、受験は考えていたものの、
まだまだ部活に一生懸命だった。
授業態度もお世辞にも真面目とはいえない。
まあ、騒いだりするわけではないが、結構居眠りなんかはしていた。

彼女が隣の席になってから、変わったかといえばそうでもない。
それまでにように居眠りもしていた。
変わったことをあげるとすれば、
自分の席にいる時間が少し増えたことだろうか。
彼女の近くに居れることにほんの少し幸せを感じていた。
そんな自分に、
「ああ、僕はたぶんこの子が好きなんだな」
と思うようになってきていた。
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